2016年06月30日

カラーで甦る仙石線の旧型国電

 お久しぶりです。4年生のカタナです…って誰?と思われるかもしれません。何しろ最後に当ブログを更新したのは約2年前(!)。幹部を引退してから、優秀な後輩たちに恵まれたのをいいことにずっと更新をサボっていた次第で、何ともお恥ずかしい限りです。そんなダメ先輩の私も、今日は久々にブログを書いてみようと思います。

 近頃、「siggraph2016_colorization」というWebサービスが注目を集めているのをご存知でしょうか?これは早稲田大学の研究グループが開発した一種の人工知能が基になっており、モノクロ写真の自動色付けを簡単に行うことができます。つまり、モノクロでしか残されていない鉄道写真も、カラー化して楽しむことができるわけです。昭和34年発足という長い歴史を持つ当会では、過去に諸先輩方が撮影された写真も大量に保管しています。これを使わない手はありません。

 というわけで、実際にやってみることにしました。今回私が試したのは、かつて仙石線を走っていた旧型国電たち。その中でも昭和30年代末、クリームとオレンジのツートンカラーをまとっていた17m級国電の写真を選んでみました。これはもちろん私の趣味です(汗)

 古いアルバムから写真を抜き出し、スキャナーで読み込みます。
20160629_183157.jpg
 あとは取り込んだデータをどんどんカラー化していきます。さて、どうなるか…?
以下にその結果をいくつかご紹介します。

 まずは1枚目。
金華山号 カラー.jpg
 1964年5月撮影。西塩釜付近を行く、クハニ19形を先頭にした快速列車です(以前当会公式Twitterアカウントでもご紹介しました)。ツートンカラーに塗られた車体の様子がわかると思います。この塗り分けは当時のディーゼルカーに一般的に用いられていた塗装で、国鉄気動車色などと呼ばれています。この塗装を電車に施していたのは全国的に見てもここだけで、当時の仙石線のトレードマークとなっていました。

 ちなみにこの列車、ただの快速ではありません。これには「金華山号」という列車名が付けられており、仙台‐石巻間を約65分で結んでいました(普通列車の所要時間は約90分)。ただの快速列車でありながら"全車指定席"であり、車内販売がおこなわれる他、全区間で観光ガイドも添乗するというサービスの充実っぷりで、それなりに好評を博していたようです。
 写真のクハニ19形は運転室の後ろに荷物室を備えており、ここに車内販売嬢が乗り込んで弁当や飲み物を販売していたようです。クハニ19形は元となった形式により3タイプに分類されますが、これは旧モハ30系列のクハニ19形0番台(車番不明)です。

 続いて2枚目。
クモハ11226前面 カラー.jpg
 1965年1月撮影。陸前原ノ町駅の構内に停車中の、旧モハ31系列のクモハ11形200番台(11226)です。ツートンカラーの車体色のほか、後方に見える建物やホームにもきちんと色が付きました。よく見ると、左後方に停車中の車両が見えます。前面に貫通幌が取り付けられていますが、これは仙石線の旧型国電にのみ見られた改造で、俗に「仙石顔」などと呼ばれていました。

 3枚目。
クモハ12010 カラー.jpg
 1964年6月撮影。東塩釜駅を出発していく2両編成です。車掌が乗務員ドアを開けて進行方向を見ているので、写真奥の方向に向かって走り去っていく場面を捉えたことが分かります。手前の車両はクモハ12形10番台(12010)で、先ほど紹介したクモハ11形200番台と同じく旧モハ31系列の車両です。元々は山手線の増結用として片運転台のクモハ11を両運転台に改造したもので、クモハ11226とは文字通り兄弟といえます。しかし、前面雨どいの形状が異なるため、両者で顔つきの印象がだいぶ違いますね。

 いかがでしたか?技術の進歩というのはたいしたものですね。ただし、どんな写真でも完璧に再現してくれるわけではないようです。
 この人工知能は自然の風景に強いらしく、背景に空や森が写った写真だと比較的再現性が高い模様です。そのためか、構内で電車のみを写したような写真では、あまりきれいに色が出てくれませんでした。しかし、気軽に古写真をカラー化できるというのはやはり素晴らしいことで、これから当会蔵の他の写真でも試していけたらと思っています。
 また、これらの写真を収めたアルバムも経年によりだいぶ劣化が進んでおり、これらをスキャンしてデジタル化することも進めていく必要があると考えているところです。貴重な資料ですから、我々現役生がきちんと管理していかないといけませんね。

 以上、専門用語の多いコアな文章にお付き合いいただき、ありがとうございました。(次はいつ更新できるかな…)

参考
・鉄道ピクトリアル 2002、vol.52、No.9、通巻No.721(電気車研究会)
・鉄道ピクトリアル アーカイブスセレクション26 国電の記録 1950〜60(電気車研究会)
・交通公社の時刻表 1964年7月号
posted by TRFC at 18:17| Comment(0) | TrackBack(0) | 雑記

2016年06月07日

カシオペアクルーズ、現る!


こんばんは、レインボーです。

今年の3月で定期的な運行を終了した寝台特急カシオペア。
以前私のブログでも度々取り上げているように、団体臨時列車としてしばらくは走ることになりました。

6月4日から、北海道新幹線開業後初めての「カシオペアクルーズ」が行われました。
上野を出発し、高崎線・上越線へと乗り入れ、青函トンネルをくぐり札幌へ。
上野からはEF64が前補機として連結され、青函トンネル区間ではEH800が、北海道ではDF200が、それぞれJR貨物から貸し出されて牽引を行ったようですね。
定期的な運行時代とは全く異なる機関車に牽引され、注目を集めました。

そんなクルーズの最終日。(本日6月7日)
北海道から走りなれた東北本線に戻ってきたカシオペアは、松島駅で小休止。乗客は松島観光と朝食のために一度下車する行程になっていました。

今回のカシオペアクルーズの本州での本務機は、田端機関区のEF81-95!
その昔「スーパーエクスプレスレインボー」というジョイフルトレインの牽引機として、側面に大きく「EF81」と白地でペイントされている機関車です!いわゆる「レインボー色」。
かっこいいですよねぇ(個人的にすごく好き:PNの由来ですし)

そりゃあ撮影に行かなきゃ、でしょ


というわけで今朝は早起きをして東北本線に揺られて。
先日置き換えが発表された719系でした。
向かったのは松島駅の一つ北の愛宕駅。

通勤・通学前と思しき「朝練」の方々数名とポジションを確認し、待つこと数十分。

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来ましたー!
やっぱり95号機はヘッドマークを着けると顔がより一層引き締まって見えます。

次発の普通列車で松島駅に戻ります。

2番線に入線しており、私が到着した時にはすでに乗客の方々はバスへと誘導された後だったようです。

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通常運行では松島駅には停車しなかったうえ、夜間に通ることが多かったので、駅名標との2ショットも「カシクル」ならではの1枚と言えそうですね。


DSC_2925.1.jpg

機関車の先頭の停車位置がホーム端ピッタリだったのでホームからヘッドマーク等の撮影はできませんでしたが、側面の「EF81」のペイント等はじっくりと観察できました(ニヤニヤ)。
ちなみに下り方のラウンジカーは一部ホームにかかっていませんでした。

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時間の都合で松島駅出発の様子まで見ていくことはできませんでしたが、カシオペア客車やEF81-95をじっくり撮影できたので非常に楽しかったです。

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(こんな角度から撮ってみたり…)



今後は同様の「カシオペアクルーズ」が運行されるほか、「カシオペア紀行」として上野-札幌間の運行も予定されています。
2017年からはよりハイグレードなクルーズトレイン「TRAIN SUITE 四季島」の運行も予定されており、カシオペア客車・EF81ともども、いつまで走るか予断を許さない状況にあるのは間違いありません。
数少ない機会を大切に、その姿を記録に残していきたいですね。

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最後までお読みいただきありがとうございました。


posted by TRFC at 21:17| Comment(0) | TrackBack(0) | 雑記