2018年10月14日

諏訪湖花火大会2018・臨時列車運用記録(前編)

 先日8月15日に、長野県諏訪市・上諏訪駅周辺にて「第70回諏訪湖祭湖上花火大会」が開催された。この花火大会は、約4万発の花火が打ち上げられ、およそ50万人もの人々で賑わう全国最大規模のものである。その特徴はなんといっても音であり、四方を山に囲まれた諏訪湖上から打ち上げるため、音がお腹まで響いてくる。まさに「ドン、バン、ズン。五感に響く」(諏訪湖花火キャッチコピーより)花火大会である。また、諏訪湖花火大会は鉄道ファンに注目されるイベントでもある。なぜなら、50万人の来場者をさばくため、多数の臨時列車が運転されるからである。その中には、普段は首都圏で運用されている車両が応援にやってきて充当される列車も存在する。
 本記事では、そんな諏訪湖花火大会当日の列車運用について研究し、2018年の運用に就いた編成を記録していく。

1.諏訪周辺の運転系統
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<画像:諏訪周辺の路線図(筆者作成) 黒い太線と黄緑色の線はJR東日本、橙色の線はJR東海、灰色の線はアルピコ交通(松本電鉄)の路線である。「中部ライン 全線・全駅・全配線 第3巻 八王子駅−松本エリア」(講談社/川島令三著)より筆者作成>


 平日午後の諏訪周辺の列車運転系統は、概ね以下のようになっている。
<表: 平日午後の諏訪周辺の列車運転系統>

2018-10-13 (7).png


 岡谷‐塩尻間は、特急・普通列車ともに主にみどり湖(塩嶺トンネル)経由の新線で運転されている。ほかに飯田線直通列車が川岸駅経由で、辰野‐塩尻間はほぼ独立して運転される。岡谷から辰野経由で塩尻方面へ向かう列車は朝の下り1本のみ存在し、中央東線と中央西線を直通運転する列車は現在定期では運転されていない。

e353.jpg

<画像:中央本線の新型特急E353系>


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<画像:現在の中央本線普通列車の主力211系>


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<画像:飯田線直通列車の213系(JR東海車)>


2.花火大会当日の動き
 小淵沢‐塩尻間における、16時‐22時の通常の平日ダイヤグラムを以下に示す。
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<図:小淵沢‐塩尻間の平日ダイヤ。黒色の線が普通列車、赤色が特急列車、青色が快速列車を表す。信濃境・すずらんの里・青柳・みどり湖及び辰野支線の各駅は省略している。JR時刻表2018年8月号及びJR東日本Webサイトより筆者作成>


 JR東日本長野支社のプレスリリースによれば、本年は中央本線(みどり湖経由)において、上下各42本の臨時列車が運転されたとのことである。花火大会当日の臨時列車を含めた同区間・同時間帯のダイヤグラムを以下に示す。
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<図:小淵沢‐塩尻間の2018年8月15日におけるダイヤ。3526M快速「みすず」を除き、青色の線で表された列車が臨時列車である。上図同様に筆者作成>


 このうち、茅野‐上諏訪間の普門寺信号場から岡谷駅の間は単線区間となっている。上図より、同区間での行き違いはほとんどが駅で行われていることがわかる。
 なおこの日は、中央本線・篠ノ井線松本以南にて運用車種と両数の変更(普段3両の列車は6両へ増結)が行われるため、大糸線や篠ノ井線長野方面から上諏訪方面に直通してくる列車の一部が松本止まりになる。また、飯田線から上諏訪・茅野まで直通する列車は、夕方以降は全て岡谷止まりとなる。これは飯田線方面への列車が主に2両・クロスシートの車両で運転されるため、混雑する時間帯の岡谷‐上諏訪間の輸送には適さないからであると考えられる。

 前述の通り、この日は首都圏で走っている車両が臨時列車の運用に就く。本年は、青梅・五日市線用のE233系青661編成と、南武線用のE233系N36編成が用いられた。

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<写真:青梅・五日市線用のE233系青661編成>


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<写真:南武線用のE233系N36編成>

 他にも、長野車両センター所属の211系もほぼフル稼働で用いられた。

 後編では、当日の記録をもとに、車両運用を推定する。

posted by TRFC at 10:00| Comment(0) | TrackBack(0) | あおば
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